競技ルール

「5枚のターゲットを速く撃ったものが勝ち!」のスピードシューティング

競技の流れ 解説

RO(審判)・RO補助(タイム入力)解説

競技の目的

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JWCSは、5枚のターゲットがあるステージが7つあります。それぞれのステージで5回ずつ撃ち、一番悪いタイムを抜いた4回のタイムの合計、7ステージ×4回=28回のタイムの合計で順位を競います。

競技の流れ

【準備】
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RO(審判)から、「ネクストシューターー、○○さん」と声をかけられたら、シューティングボックスに入ります。このときは、まだ銃にマガジンを入れていません。

サイトチェックどうぞ」とROが言ったら、ホルスターから抜く動作を含めて空撃ちが可能です(最大3回までにしてください)。サイトチェックROシューターーがお互いに意思疎通して、ROが安全と判断すれば、初めて銃を抜いてのサイトチェックを許可します。ROの許可なく銃を抜かないでください。サイトチェックはガスガンはハンマーをおこして空撃ちしても大丈夫ですが(この時点ではマガジンが入っていないため)、電動ガンなどマガジンがなくてもトリガーを引くと動作するものは、トリガーを引いてはいけません。

サイトチェックが完了して不具合がなければ、ROにうなずくか「ロードします」など声をかけて準備が出来たことを伝えます。するとROは「ロード アンド メイクレディ」と言いますので、ここで初めてマガジンを入れてチャンバーに弾を送り射撃準備をします。 ※東京マルイ式電動ガンはその構造上、マガジンを差しただけではチャンバーに弾が入らない場合が多いので、「弾を送ります」とROに声をかけて、2〜3発ターゲットの下に向けて撃って下さい。

【競技】
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シューターーがスタンバイ姿勢を取ると(ハンズアップ、もしくは3m先を狙う)、ROが「アーユーレディ」「スタンバイ」の順番で声をかけ、ブザーがなったら競技スタートです。

5枚のターゲットを撃つ順番は自由ですが、最後のストップターゲットを撃つ前に、必ず他の4枚に当てなければなりません(何度でも撃ち直し可能です)。撃ちもらしがあると、1枚につき3秒のペナルティが加算されます。

5枚撃つまでの1回の競技を「1ストリング」と言います。それぞれのステージで、5ストリングを撃ちます。5ストリングでもっとも悪い1回のタイムを抜いた4回のタイムがそのステージの成績になります。

1ストリングの最大タイムは30秒で、30秒までに5枚を撃てなかったら、そのストリングは30秒で記録されます。また、トラブルなどでストリングの途中で競技をやめた場合も30秒が記録されます。

ブザーがなる前にフライングでスタートすると+3秒のペナルティが加算されます。

ストリング途中に弾切れの場合、マガジンチェンジも可能です。

マガジンの残弾が少ない場合はストリングの合間にROに「マガジンチェンジします」もしくは「給弾します」と声をかけ、マガジンチェンジもしくは補充してください。

【終了後】
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5ストリングが撃ち終わったら、銃をホルスターに戻さず待機していてください。ROが「アンロード アンド ショークリア」と声をかけたら、マガジンを抜き、ガスガンならスライドを1回以上引いてからターゲットに銃口を向けてトリガーを引いてハンマーを落します。電動ガンなら、マガジンを抜いてから2回以上ターゲットの下を狙って撃ち、チャンバーを空にします。

チャンバーから弾がなくなり安全となったらハンドガンはホルスターに入れるかガンバッグに戻し、ライフルはストレートダウン(銃口を真下)の姿勢をとるかガンバッグに入れます。安全を確認したらROが「レンジクリア」と宣言し、競技終了です。シューターーは最後にタイムに間違いがないか確認してください。

スタンバイの姿勢

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ハンドガン:オープン/タクティカル/リボルバー/カウボーイ/バックアップガンクラスはハンズアップでのスタンバイになります。両手の手首が肩から上になる位置まで上げて、ブザーを待ちます。

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ライフル:セミオートクラス/マニュアルアクションクラス・ハンドガン:エントリークラスは、ボックスから2.75m先の地面に設置したレッドフラッグを狙った状態での待機となります。※ハンドガンは手首を曲げず、手と銃が直線になる角度で狙ってください。サイティング後、視線はレッドフラッグから外してもかまいません。

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ハンドガン:タクレットクラスは、両手を体側に付けて降ろし、両足を肩幅程度に開いた自然体でのスタンバイとなります。タクレット使用のシューターーはスタンバイ時、タクレット内の銃口が180度ラインを越えないよう留意した角度で立って下さい。

銃はセーフティがかかった状態でなければなりません(コック&ロック)。ダブルアクションの場合、ハンマーダウンしていればセーフティをかけなくても構いません。

安全のためのルール

シューティングマッチでは競技者並びに会場にいる全員の安全を確保するために、安全のための厳密なルールがあります。ルールに違反した場合、注意、ペナルティ、失格(DQ)となります。

【競技前のルール】
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・会場に入る前に、見学者も含め全員がアイプロテクション(ゴーグル、シューティンググラス、メガネなど、直接、BB弾が眼球に当たらないようにするもの)の装着が必須です。会場内でアイプロテクションを外してはなりません。

ステージのボックスに立ち競技に開始する前に、マガジンを装着すること、空撃ちをすることは厳禁です。試射は定められた試射レンジで行い、試射レンジを離れるときは、必ずマガジンを抜いて「アンロード」しなければなりません。

・会場内(セーフティエリア含む)で、競技の最中と試射レンジ以外、マガジンを装着すること、空撃ちをすることは厳禁です。試射は定められた試射レンジで行い、試射レンジを離れるときは、必ずマガジンを抜いてアンロードしなければなりません。

・会場内(セーフティエリアを含む)で、絶対に銃口を人に向けてはなりません。バッグから銃を取り出すとき、整備するときも、常に銃口の向きに気を使ってください。 ※詳細は「お作法」のページで解説しています。

・会場内(シューティングエリア含む)で、移動する際、ハンドガンはガンバッグに入れるかホルスターに入れた状態で移動してください。ハンドガンを手に持ったまま移動してはなりません。ライフルはストレートダウン(銃口を真下に向けた状態)での移動するか、ガンバッグに入れて移動して下さい。

【競技中のルール】
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ターゲットの方向をダウンレンジと呼び、ROや他のシューターーがいる後方をアップレンジと呼びます。シューティングボックスからアップレンジの方向、180度ラインを越えて銃口を向けてはなりません。1回目は厳重注意、2回目は競技失格となります。

・マガジンを入れた後、ロードされた銃を落した場合(ガンドロップ)、1回で競技失格となります。ドローの際は特に取扱いに注意して下さい。 ※ロードする前・アンロードした後のマガジンの入っていない銃をガンドロップした場合は、1回目は厳重注意、2回目は競技失格となります。

シューターー及びROが意図しない発射を暴発とします。スタートのブザーがなる前に発射された場合、また、ブザーがなった後、2.75mのレッドフラッグ手前の床に着弾した場合、暴発となり、1回目の暴発はそのストリングを没収し30秒とします。2回目の暴発はそのステージを没収し、30秒×4=120秒とします。3回目の暴発は競技失格となります。

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リボルバー/カウボーイクラスには6発リロード規定を設けます(ケースレスなど6発以上撃てるリボルバーも、6発撃った時点でフェイクリロードモーションを必ず行う)。
※SAリボルバーのカウボーイクラスは銃を2挺まで携帯でき、多弾数モデルの場合でも6発を発射する毎に「ガンチェンジ」を行うこと)

エアガンの機構上6発以上撃てるリボルバーは6発射撃後、下記、フェイクリロードの動作を行わなければ、7発目を発射してはならない。フェイクリロードを行わず7発目以降を発射した場合は、1発につき3秒のペナルティを加算する。

フェイクリロード:シリンダーを外し、エジェクターロッドを押す動作をし、片手をベルトにタッチし、その片手でシリンダーに触り、シリンダーを入れる。

マッチ当日の流れ

開場に到着後、速やかに受付を済ませてください。

競技は「スクワッド」と呼ばれるグループごとに行います(事前に連絡、会場でも告知)。会場にはステージのレンジが7つと、初弾マッチ『BOG TEN』のレンジ、弾速チェックレンジの9つのレンジがあります。各スクワッドが順番に9つのレンジをまわって競技を行います。 ※弾速チェックは順番に行いますので必ずしも最初ではありません。また、随時、ROの判断で抜き打ちの弾速チェックが行われる場合があります。

スクワッドにはRO(レンジオフィサー:審判)が1人以上付きます。競技はROの指示に従って行ってください。

お昼休みは特に設定しませんので、競技の合間に時間を見つけて昼食をとっていただければ幸いです。

競技が2DAY、3DAYに渡る場合、結果は最終日終了後に確定となります。競技当日に表彰式は行わず、後日、上位入賞者には記念の表彰盾が送付されます。JWCSのリザルトはリアルタイム更新で、常時、公式WEBサイトのリザルトページで確認することが出来ます。

初弾マッチ『BOG TEN』(ボグテン)

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JWCS公式レンジには、実銃WCSの『BLAZE OF GLORY(BOG)』の初弾にあたる右端の12インチプレートを、実際の距離と実際のプレートの大きさで再現した『リアルサイズBOG初弾レンジ』を設置してあります。

JWCSチャンピオンシップ当日は、このリアルサイズBOG初弾レンジを使い、サイドマッチとして、初弾マッチ『BOG TEN』(ボグテン)を開催します(参加費は本戦参加費に含まれます。自由参加であり、参加しなくても問題ありません)。

実銃WCSリアルサイズの初弾を10回撃ち、一番悪いタイムを抜いた9回のタイムの合計で競います(2発当たった場合は、2発目のタイムを記録とするので、不用意なダブルタップは不利になります)。

エアガンではこの距離だと着弾までのタイムラグが約0.2秒生じますが、エアガンの軽さの優位性もあるので、BOG-TENのタイム(9回合計で)10秒を切れば、実銃でもほぼ初弾1秒切りのタイムを出せると思われます。
(※レッドフラッグ方式は同程度の難易度として8秒切りを目標にします)

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